2022年のプロ野球で5月6日時点で日本ハムファイターズの自力優勝が消滅したと報道されましたね。
新庄剛志新監督(BIGBOSS)の手腕が期待されましたが、就任1年目ということもあり、思い通りにいかないようです。
今回の記事では、自力優勝消滅とは何なのか意味を解説していきます。そして、これまでの史上最速記録や、消滅から復活優勝した球団があるのか調査しました。
自力優勝消滅とは何?
プロ野球で『自力優勝消滅』というキーワードをスポーツニュースなどでよく耳にしますが、自力優勝消滅って一体何でしょうか?
もう優勝することができないという意味なのでしょうか?
具体的な例を見ながら解説していきます!
2022年のペナントレースで、パ・リーグに所属している日本ハムファイターズが5月7日に自力優勝消滅と報道されましたね。
<2022年5月7日終了時点の成績>
球団 | 順位 | 勝敗 | 残り試合 |
楽天 | 1位 | 21勝6敗1引き分け | 115試合 |
日本ハム | 6位 | 10勝23敗0引き分け | 110試合 |
これ以降の試合で、日本ハムファイターズが仮に全試合で勝利し、楽天は日本ハムファイターズに全敗したものの、他球団にすべて勝利した場合、全日程終了後は以下の結果となります。
球団 | 勝敗 | 勝率 | 残り試合 |
楽天 | 120勝22敗1引き分け | 8割3分9厘 | 0試合 |
日本ハム | 120勝23敗0引き分け | 8割3分9厘 | 0試合 |
上記内容であれば、日本ハムファイターズが全勝したとしても、0.5ゲーム差で楽天が優勝しますね。
全勝しても優勝できない=他球団が負けてくれなければ優勝できない=自力では優勝できない(自力優勝消滅)という状況だということです。
ただし、楽天が日本ハム以外の球団に全勝する可能性は極めて低いため、楽天が負けると日本ハムの自力優勝はすぐに復活します。
そのため、シーズン序盤での自力優勝消滅はあまり気にしなくて問題ありません。
自力優勝消滅の史上最速記録は?
2022年のシーズンでは、日本ハムファイターズが5月6日時点で自力優勝が消滅しましたが、試合数として33試合目での自力優勝消滅でした。
33試合目での自力優勝消滅は日本ハムファイターズ史上で最速記録となりました。
近年で自力優勝消滅の史上最速記録は何試合目だったのでしょうか?
調査した結果、2005年の東北楽天ゴールデンイーグルスの29試合目(4月30日)ということが判明しました。
シーズンが始まったばかりの4月中に自力優勝消滅とは、早いですよね。
実は2005年のシーズンは楽天が新球団として設立された年で、楽天にとっては1年目のシーズンでした。
チームの戦力がまったく揃っていない状況で、他球団と比較すると圧倒的に戦力不足な状態だったため、仕方ないですよね。
もっと昔にさかのぼると、1955年の大映スターズが記録した27試合目(4月28日)が史上最速での自力優勝消滅ということになります。
この年の大映スターズは4月にまったく調子が上がらず、3勝21敗という不本意な成績となってしまったため、史上最速での自力優勝消滅となっています。
ただし、後半戦では巻き返し、8チーム中6位でシーズンを終了しています。
自力優勝消滅から復活優勝した球団はある?
自力優勝が消滅した球団が復活優勝することはあるのでしょうか?
近年では、2021年のオリックス・バファローズは自力優勝が消滅した状況でシーズンの全日程を終了しました。
優勝争いしていた千葉ロッテマリーンズの成績次第では、オリックスが優勝するという状況でしたが、結局ロッテが負けてしまったため、自力優勝が消滅していたオリックスが復活優勝を果たしています。
少しさかのぼると、2008年の巨人が自力優勝消滅から復活優勝を果たしています。
2008年のシーズンは阪神タイガーズが勢いよくペナントレースを牽引しており、首位阪神と巨人のゲーム差は最大13ゲームもありました。
しかし、シーズン終盤に巨人の勢いが止まらず、結局巨人が逆転して見事優勝しています。
このように、自力優勝が消滅したからと言って、優勝ができないわけでは決してありません。
そのため選手の皆さんは最後まで諦めずに戦っています。
自力優勝消滅とは何?史上最速記録や消滅から復活優勝した球団を調査まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、自力優勝消滅とは何なのか解説していきます。そして、これまでの史上最速記録や、消滅から復活優勝した球団があるのか調査しました。
自力優勝消滅とは、全勝しても優勝できない=他球団が負けてくれなければ優勝できない=自力では優勝できない(自力優勝消滅)という状況を表しています。
これまでの史上最速での自力優勝消滅は1955年の大映スターズが記録した27試合目(4月28日)でした。
自力優勝消滅から復活優勝した球団は近年では、2021年のオリックス、2008年の巨人などが達成していました。