就活が有利になる資格は何?
就活に向けて資格を取りたいけど何がおすすめ?
普通自動車の運転免許以外、資格を持っていないから不安
この記事を読むことで、これら就活中の資格に関する悩みが解決できます。
就活では資格をたくさん持っている就活生ほど採用選考が有利になる!と思い込んでいる就活生も多いのではないでしょうか?
この記事では前半で「就活での資格の位置づけ」を紹介し、後半で「就活で役立つ資格」を解説します。
就活での資格の位置づけ
これから就活が始まるけど、資格を1つも持っていないから不安を感じている就活生はきっと多くいるはずです。
実は就活においては資格を持っていても持っていなくても採用選考にはほとんど大きな影響はありません。
「資格を多く持っているから有利になる」
「資格がないから採用選考に受かりにくい」
という考えは捨ててください。
それはデータからも裏付けられています。
リクルートキャリアが実施している就活生のアンケート「就職白書」の中で、企業側が学生のどういったところを見て採用を判断しているのかという調査をしています。
企業が採用基準で重視する上位10項目は以下の通りです。
<企業が採用基準で重視するポイント>
1位 92.9% 自社・その企業への熱意
2位 76.1% 今後の可能性
3位 68.8% 今後の可能性
4位 38.9% 性格適正検査の結果
5位 35.8% 基礎学力
6位 31.9% 能力適性検査の結果
7位 21.0% 学部・学科・研究科
8位 20.1% アルバイト経験
9位 18.5% 大学・大学院で身につけた専門性
10位 15.7% 大学・大学院での成績
参考文献:就職白書2014
このアンケート結果を見てお気付きでしょうか?
企業側が採用基準で重視する項目の上位10項目の中には、資格に関する回答がありませんよね。
それだけ資格は採用選考において重視していないことがわかります。
ちなみに取得資格を重視すると回答したのは9.5%で14番目でした。
ただし、志望する業種によっては持っている資格が有利に働くケースがあることは間違いありません。
そこで、就活を進めていく中で有利になる可能性がある資格を紹介します。
就活で役立つ資格
就活の採用試験を受ける時に何か資格があると自分の自信にもつながりますし、面接の時の話のネタにもなりますよね。
世の中には多くの資格がありますが、その中でも就活で有利に働く可能性がある資格を5つ紹介します。
- TOEIC
- 宅地建物取引主任者
- ITパスポート
- 日商簿記
- 証券外務員1種・2種
TOEIC
これは資格の王道とも言われる資格ですよね。ほとんどの就活生が大学で受験したことがあるのではないでしょうか?
最近ではグローバルな時代となり、日経企業でも社長が外国人であるケースが増えており、英語が重要視されている企業が増えています。
例えば、武田薬品工業株式会社など、採用選考の受験資格でTOEICの点数が指定されている企業もあります(武田薬品工業株式会社の場合は700点以上が必要)。
TOEICは、ビジネス英語の出題が多いということもあり、日頃の業務で使うことができる英語がどれくらい習得できているかを判断することができます。
点数は高ければ高いほどいいですが、就活履歴書に記載するのであれば、700点以上は必要だと考えておくといいでしょう。
受験していても低い点数だった場合は、逆に評価を下げる可能性があるため、就活履歴書にあえて書く必要はありません。
私もTOEICを受けていましたが、点数が低かったため、履歴書の資格欄にはTOEICの資格(点数)を記載していませんでした。
企業に入ってからも昇格審査などでTOEICは必要になるため、今のうちから英語は勉強していても良いでしょう。
宅地建物取引主任者
これは特に不動産業界を志望する就活生におすすめです。
不動産の賃貸契約や売買契約は宅地建物取引主任者の資格がなければ、契約締結することができません。
入社してからも資格を取得することはできますが、採用選考の段階で資格を持っていると、企業側も即戦力として期待できるため、アピール材料になる可能性はあります。
就職後は業務で忙しくなるため、勉強する時間が確保しにくいため、不動産業界を目指すのであれば、勉強時間が確保しやすい学生時代に資格取得することをおすすめします。
資格の難易度はやや高めではあるものの、土地や建物に関する法律がメインで、賃貸契約なども馴染みがあるため、学生でも合格者は多数輩出している資格です。
ITパスポート
ITに関する基礎的な知識を幅広く身につけていることを表す資格です。特にIT業界ではアピールしやすいと考えられますし、どこの企業でも最近はIT化が進んでいる背景もあるため、幅広い業界でアピールできる資格と言えます。
企業に入れば必ずパソコンを使うため、パソコンスキルは必ずどの企業でも求められます。マイクロソフトのプロフェッショナルであることを表すMOSという資格がありますが、MOSよりもITパスポートのほうが、より広範囲なスキルとして提示することができます。
よく利用するマイクロソフトのWordやExel、PowerPointなど基本的な操作だけでなく、より高度な作業を行うことができるため、企業側からの評価も良いと考えられます。
日商簿記
日商簿記も代表的な資格と言えます。
事務職でのニーズが高いですが、理系の職種など幅広い業界や業種で評価される資格です。
日商簿記の資格を取得しておくと、特に経理作業を実施する際に役立ちます。経理作業はどの企業でも必ず発生する業務であるため、求められることが多い資格です。
企業でお金がどのように流れているのか、把握することができ、企業の成り立ち・経営の立場からもその知識は必要になるため、今から勉強しておくのも後々役立ってくることは間違いなさそうです。
証券外務員1種・2種
証券外務員の資格では、金融商品取引法や金融商品の勧誘・販売に関わる法律から証券市場や財政など幅広い知識を図ります。
証券会社に就職する人はマストな資格で、内定後に勉強したり入社時にとらされる資格です。
2種よりも1種のほうが、より幅広い範囲が要求されており、1種を取得していれば、2種を取得する必要はありません。採用試験を受ける段階で証券外務員の資格を持っていれば、金融業界で働きたいという強い気持ちをアピールできると考えられます。
証券外務員と似たような資格で、ファイナンシャルプランナーが挙げられますが、FPは証券外務員よりも比較的難易度が低く、幅広く金融機関に勤める社員が持っている資格になります。
就活で役立つ資格のまとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では前半で「就活での資格の位置づけ」を紹介し、「就活で役立つ資格」を解説しました。
前半でお伝えした通り、就活では資格を持っていても持っていなくても、採用選考に大きな影響は与えません。
就職白書での調査でも企業側があまり求めていないことがわかりましたね。
ただし、特定の資格がないと受けることができない企業もあるため、あなたが志望する企業の採用選考資格基準を確認するようにしましょう。
採用選考時に取得しておくと有利になる可能性がある資格をおさらいしましょう。
- TOEIC
- 宅地建物取引主任者
- ITパスポート
- 日商簿記
- 証券外務員1種・2種