2022年にプロ野球史上初めて「現役ドラフト」という新しい取り組みが開催されます。
初めて開催される制度のため、「現役ドラフトとは一体何なのか?」、「現役ドラフトのルールを知りたい」、「現役ドラフトの日程はいつ?」という声が多く寄せられています。
そこで今回は、プロ野球の現役ドラフトについて、以下の点を詳しく解説していきます。
- 現役ドラフトとは何なのか?
- 現役ドラフトのルールは?
- 現役ドラフトの日程はいつなのか
現役ドラフトとは?
2022年にプロ野球の「現役ドラフト」というイベントが初めて開催されますね。
ただし、現役ドラフトが一体何なのか、あまり世間には浸透していないようです。
プロ野球ファンでもあまり認知されていないですね。
実は野球の本場アメリカでは、名前は違いますが、すでに「現役ドラフト」が開催されています。
現役ドラフトはプロ野球の1軍での出場機会に恵まれていない選手を移籍させ、活性化させる目的で、他球団に所属している現役の選手を指名することで他球団が獲得できる制度です。
メジャーリーグでは、『ルール・ファイブ・ドラフト』と呼ばれています。
プロ野球の現役ドラフトとは、メジャーリーグの『ルール・ファイブ・ドラフト』を参考にして仕組化されています。
1.現役ドラフト開催1週間前に、各球団から、次年度の契約を保留している選手の名簿を提出します。
ただし、以下の通り、現役ドラフト選手として除外する規定が設けられています。
<現役ドラフト:選手の除外規定>
- FA権を取得した選手
- FA権を行使した実績がある選手
- 育成枠に登録されている選手
- 複数年契約中の選手
- 前年度のドラフト会議で指名された新人選手
- 年俸5,000万円以上の選手(1名に限り5,000万円以上1億円未満の選手はOK)
- 外国人枠の選手
- 前年度シーズンの翌日以降にトレードされた選手
- シーズン終了後に育成枠から支配下登録された選手
これだけ多くの除外規定が決められていますので、候補となる選手はある程度絞られますね。
参考までにメジャーリーグにおける除外規定を見ていきましょう!
<ルール・ファイブ・ドラフト:選手の除外規定>
- 18歳以下で入団した場合で、在籍5年未満の選手
- 19歳以上で入団した場合で、在籍4年未満の選手
- メジャーリーグ40人の枠に登録されている選手(日本プロ野球の場合のプロテクト)
プロ野球とは異なり、若手と主力選手は守られるという、とてもシンプルな除外規定ですよね。
2. 現役ドラフト開催日にリストに掲載された獲得したい選手を指名します。
現役ドラフト当日に、各球団はリストアップされた選手の中から、獲得したい選手を指名します。
メジャーリーグでは、指名した球団は指名選手が所属していた球団に対して、10万ドルを支払うという決まりがあるそうです。
現役ドラフトのルールは?
次に現役ドラフトのルールを解析していきます。
指名の順番
現役ドラフトの指名の順番はどのように決められているのでしょうか?
全12球団が各球団の対象となる選手の中から、獲得したいと思う選手を1人ずつ投票して、投票数が最も多かった球団が1番最初に指名することができます。
<投票例>
- 巨人→ヤクルト
- 阪神→ソフトバンク
- 中日→西武
- 広島→ロッテ
- 横浜→阪神
- ヤクルト→中日
- ソフトバンク→西武
- 西部→楽天
- オリックス→西武
- 楽天→巨人
- ロッテ→ヤクルト
- 日本ハム→広島
この場合、西武ライオンズに3票投票されているため、西武ライオンズから指名が開始されます。
2番目に指名できる球団は、1番目に指名する球団が指名した選手が所属している球団となります。
仮に上記で、西武ライオンズが楽天の選手を指名した場合には、楽天が2番目に指名することができます。
これ以降は同様の指名ルールに従い、指名された球団が順番に指名権を得ることになります。
ただし、すでに指名が終了している球団の選手を指名した場合には、指名していない残りの球団の中から、最初の投票で得票が多かった球団に指名権が与えられます。
得数が同数の場合には、ウェーバー制となり、0票の場合には、逆ウェーバー制となります。
全球団が1人は獲得しなければならず、1人は獲得されるルールがあります。
そのため、11番目に指名する球団は、12番目に指名する球団の選手を自動的に指名しなければいけないようです。
ドラフト指名は2巡目までで、2巡目の指名については参加を希望した球団のみが対象となります。
そのため、最低でも12名の選手が移籍することとなり、最高で24名の選手が移籍する可能性もあります。
そのほか、以下のルールがあるようです。
- 候補選手のメディカル情報は開示
- 移籍を拒否すると現役引退となる可能性がある
- 現役ドラフトの対象者となった選手本人に伝えるかは球団次第
現役ドラフトの日程がいつ?
現役ドラフトが初めて行われるのは一体いつなのか日程を調査しました。
日本野球機構は開催日程を以下の通り発表しています。
<現役ドラフト開催日程>
2022年12月9日(金)
運命の日は12月9日に決定しましたが、テレビなどでは放送されず、非公開で実施されるとのことです。
12月9日に開催されるため、現役ドラフト候補は2022年12月2日15時までにリストが提出されるようです。
現役の選手としても活躍の場が広がるのであれば、とても良い制度になりますよね。
現役ドラフトとは?ルールや日程がいつなのか調査!まとめ
今回は、2022年に新しく導入されるプロ野球の現役ドラフトについて、以下の点を詳しく解説しました。
- 現役ドラフトとは何なのか?
- 現役ドラフトのルールは?
- 現役ドラフトの日程はいつなのか
プロ野球史上初めての試みとなりますが、なかなか球団の事情で活躍できていない選手が、求められた球団で活躍の場が広がると、とても良いですよね。
12月9日がとても楽しみですね。